しげはま@とやまけんひみし ざるうどん(だい)
~グルテン繊維を噛み切る食感がたまらない 富山の名産氷見うどん~
奪い合えば廃れ、分け合えば栄える。
これ、誰でも知っている世の中の理(ことわり)デス。
今日は氷見うどんを頂きに「割烹 しげはま(茂浜)」を訪れた。入り組んだ住宅街の中という佇まいだ。
近年では衰退してしまった輪島(りんとう)素麺をルーツに持つ、この「氷見うどん」、同じ結果を辿らなければよいが、と老婆心全開で筆を進めていく。
メニューを見てしばし考慮、店のおねーさんに相談すると、初めてなら氷見うどんの味がしっかりわかる「ざるうどん」がオススメとのこと。
★印のうどんは湯がき時間20分かかります。
と、ひょえ~
「しげはま」で使用しているうどんは、創業250年「高岡屋本舗」の半生麺。この高岡屋本舗に悲劇が襲いかかる。
1996年、創業30余年の「海津屋」が「氷見うどん」を商業登録する。
さらに海津屋は、高岡屋本舗とその代表取締役を相手取り、販売のための展示の差止めと3億円の損害賠償を求めて提訴したのだった。
そして判決は・・・
割烹というよりも居酒屋といった雰囲気、地方でよくある地元に愛される店的な店内。
そして判決は・・・・・認められた。
もちろん高岡屋本舗にも付け込まれる隙はあった。なんと麺の製造を岡山県で行なっていたのだ。裁判の争点も判決文の内容も、その点が重視されている。
結局、高岡屋本舗が岡山での製造を止めたため差止は認められなかったが、高岡屋本舗と代表取締役は損害賠償金を支払うことになった。
待つこと20数分、お待ちかねの「ざるうどん(大)」が登場。瑞々しく美しい。
ご当地麺の名称には「地域名」+「麺名」という命名法が少なくない。
たとえば、札幌ラーメン、稲庭うどん、讃岐うどんに、博多ラーメンなどなど。
この判決により、上記命名方法に従うご当地麺を扱う場合に若干の考慮が必要になったのではないか。
肝心の氷見うどんのお味は、プッリプリでパッツパツの噛み応え。小麦の甘さもあり文句なし。ウイグル料理のラグマンやここの麺と同じく手延で太麺なため、一口噛むたびに縦に生成されたグルテン繊維を断ち切っていく感覚がとてもよい。
会計時に店の親父さんが出てきて、これがまたキリッとした顔立ちの渋い親父さん。次回は夜にブリを食べながら一杯やりたいものだ。
それにしても「氷見うどん」の騒動、仲間内で争っているうちに氷見うどんそのものが輪島素麺と同じく衰退しなければよいが、と切に願う。
氷見うどんは、自称「日本3大うどん」の一つらしい。しかし、正真正銘の稲庭うどんは、一子相伝だった製法を佐藤養助が惜しげも無く公開、伝承したから今の地位があるのだ。
分け合えば栄える、当たり前のこと。氷見うどんは争っている場合ではないぞ。
しげはま
住所__:富山県氷見市丸の内2-18
電話番号:0766-72-0114
定休日_:木曜日
営業時間:12:00~14:00、17:00~20:00
駐車場_:なし
感動度_:★★★★☆
訪問日_:2009/6/24
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